阿波池田で手に入る珍しい食材

山間部の寒冷な気候と急傾斜地のため、昔は米作りが難しかった祖谷地方では、雑穀やソバなど環境に合わせた独自の農業が生まれました。

先人が培った農法は脈々と受け継がれ、世界農業遺産にも認定されています。阿波池田ならではの食材は、受け継がれた慈愛に満ちたやさしい味わいです。

そば米


ソバの実の皮をのぞいた「そば米」。

祖谷地方では米がとれなかったため、平家の落人がソバを米に見立てて都の暮らしをしのんだのが始まりとも言われています。プチプチした歯ざわりが楽しめる、体に優しいヘルシーな食材です。

阿波番茶


昼と夜の寒暖差の大きい三好では古くからお茶の栽培がされていましたが、各家庭の路地などでも栽培されて自家製の番茶として飲まれていました。

阿波番茶は、一般的な一番茶二番茶の残りの茶葉で作るのではなく、十分に育った一番茶葉で作られ、遅く摘むことから晩茶とも言われています。

茶葉を釜ゆでしたあと茶すりして、桶で1~2週間ほど乳酸発酵させた後に天日で乾燥させる、世界的にもめずらしい後発酵茶です。

コクがあって、さっぱりとした酸味のある味わいをお楽しみください。

祖谷豆腐(石豆腐)

祖谷山麓からわき出る水と厳選された大豆で作る祖谷の豆腐は、大豆本来の旨みが詰まった、しっかりした食感。

豆腐に縄をかけ、十字に縛って山道を運んでいたと言われるほど、固くて崩れにくいことから「石(いわ)豆腐」とも呼ばれます。祖谷の郷土料理「でこまわし」には欠かせません。煮物や冷奴でもおいしくいただけます。

ごうしゅいも(源平いも)


東祖谷地方に万延元年(1860年)頃から栽培され、先祖代々受け継がれてきた品種で、祖谷の郷土料理「でこまわし」にも使われます。阿波番茶同様にほとんどが自家消費されていましたが、いまは「源平いも」の名前で商品化されています。

「男爵薯」に比べ小粒で、収量も5割程度しかなく病気にも弱いとのことで、標高のある急勾配のやせた畑が適していて、普通の畑に植えると歯ごたえのない芋になってしまうとのこと。

味が濃く煮くずれしないので、カレーなどの煮物にも最適です。日本(東祖谷地方)の固有種とされていますが、どうやって日本に伝わったのか、「アンデス原産」という説もあります。

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