山里に息づく妖怪たち

三好市山城町は、妖怪伝説が今に生きている里。

妖怪の話は、山中で危険な場所に近づかないようにするなど、身を守る知恵として暮らしの中で語り伝えられてきましたが、その数は、30数種にものぼります。

毎年11月の「妖怪まつり」では、妖怪パレードなど、妖怪をテーマにしたさまざまなイベントが開催されます。

2008年5月には、妖怪を題材とした地域活性化の取り組みが認められ、世界妖怪協会より「怪遺産」に認定されました。


出典:徳島県観光協会阿波ナビ

道の駅大歩危の中にある「妖怪屋敷」は、地元の妖怪伝承を紹介する施設として2010年に作られました。
中に入ると、天井から入場者を見下ろす巨大な大天狗をはじめ、水辺に住む妖怪たちや、尻子玉を抜くエンコ、金貸し妖怪、ハゲ狸など、ちょっと恐いけどどこか愛きょうもある妖怪人形がずらり。

これらは地元住民による手作りで、地元の人たちの妖怪を愛する気持ちが伝わってくるようです。

児啼爺(こなきじじい)は民俗学者の柳田国男氏が編集した「妖怪名彙」や、水木しげる氏の漫画「ゲゲゲの鬼太郎」にも登場する、有名な妖怪。実は三好市山城町上名地区に伝わる妖怪なんです。

2001年には藤川谷に、地元の有志によって児啼爺の石像が建立されました。台座に彫られた「児啼爺」の文字は、水木しげる氏の直筆。像の横に立つ石碑には、作家の京極夏彦氏の直筆による説明文が彫られています。

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