街に眠る”歴史のピース”を探す

4S STAY阿波池田は山々に囲まれた場所にあります。地図で見てみると、都市部から離れ、四国の中でも奥深くに位置する、まさに秘境と言えそうな地ですが、一度足を踏み入れると、あら不思議…。歴史的な建造物が並び、人々の活気あふれる生活に驚きます。

そう。この阿波池田は、実は歴史はとても深く、様々な文化が受け継がれている魅力あふれる街なんです。

うだつの町並み

阿波池田駅から池田駅前通りを北方向に進むと、通称「うだつ町並み通り」 と呼ばれる通りに出ます。かつて、この地で財を成した商家の旧住宅が今もなお残り、立派に文化を今に伝えています。

「うだつが上がらない」という日本語を聞いたことはありませんか?出世がなかなかできない、金銭的に恵まれる状況にならない、といった意味で使われる言葉ですが、この「うだつ」とは、実は住宅のある一部を指しているんです。

それは、隣の家との境、二階の壁面から突き出た袖壁の部分。裕福な家ほど立派なうだつを構えたことから、富を表す象徴として「うだつが上がる」と言われるようになりました。その反対が「うだつが上がらない」ですね。

ということは、阿波池田の一帯ではとても裕福な家が多かったということになります。それは、一体なぜなのでしょうか?

葉たばこ産業

阿波池田では、江戸時代末期から明治時代にかけて、吉野川の清らかで豊かな水を使った「葉たばこ」の栽培が盛んに行われていました。「阿波葉」と呼ばれ、非常に優れた品質であったことから全国に流通し、阿波池田は葉たばこの関連産業が栄えていました。

うだつ町並み通りに軒を連ねる立派な家は、このタバコ産業で栄えた商家の家だったのです。

タバコ資料館(旧真鍋家住宅)

タバコ製造で富を築いた商家のひとつに旧真鍋家があります。そして現在は「タバコ資料館」として公開されています。もちろん、富の象徴である立派な「うだつ」が構えられており、その歴史を語る重要なスポットとして多くの人々に人気です。

タバコに関連する約200点もの資料が展示されており、製造機会や、タバコの葉、当時のポスターや、作り方など丁寧に説明されており、阿波池田の経済を支えててきたタバコ産業の歴史を知ることができます。

現代に至り、刻みタバコの産業は衰退してしまいましたが、今でも地元には「たばこ踊り」という文化が残っています。

平家の落人伝説

さらに時代はさかのぼり、平安時代にも、阿波池田は歴史に名を残しています。「平家の落人伝説」です。

平安時代末期、源平の戦いにおいて源義経率いる源氏軍に敗れた平国盛は、30名程度の従者と、安徳天皇を連れて讃岐山脈を越え、吉野川をのぼり、ここ祖谷に逃れた、という伝説が残っています。

山深い地で、ほそぼそと平氏再興の望みをつないでいた姿に思いを馳せると、なんとも切ない気持ちになります。

さて、歴史を少し紐解いてみましたが、いかがでしたでしょうか?古くから交通の要所として栄えた阿波池田には、他にもまだまだたくさんの歴史文化が眠っています。ゆっくり時間をかけて町並みを散策し、そんな歴史のピースを探してみるのも良いかも知れません。

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